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自分と時代と 3

次の日。

起きた僕はまずスケジュールを考えた。

本来到着日のうちにNSと、小田急線で以前住んでいたアパートに行く予定にしてたのでそれからかなと思った。

気持ちいいくらいに晴れ渡った空はこの先をいい予感をさせてくれた。

まずはNSビルへ。

グーグルストリートビューとネットでわかっていたが、随分と変わっていた。

入り口のトヨタショールームは無いし、マックも新星堂もなかった。

29階までスカイエレベーターで昇ったが、広大な空き地には都庁が立っているし、店は既に変わって跡形も無い。

20年以上経っているから仕方ないがやっぱり淋しかった。だから駅までの道はあの頃通った道を帰った。ヨドバシとゲーセンだけだった。変わってないのは。

そして新宿駅へ。

ロマンスカーに乗りたかった。LSEという展望席がついているタイプでぎりぎり後展望が取れた。

ロマンスカーは、早番で出たときに「リッチに帰ろうぜ!」と乗ったタイプでしたが、まあ驚いたのは東北沢から地下通ったり、喜多見まで複々線が完了して、景色がすっかり変わっていた事。

あの頃新宿までの景色とは一変していて、ああ、これも20数年の違いなんだなと思った。

今とあの頃はなんでこんなに違うのか、変わってしまったものは何なのか。

考えれば考えるほど、それは望んでいた自分と今の自分と一緒のような気がしてならなかった。

一生懸命夢を見ていた自分と・・・・・・。

相模大野も町田と見間違うくらいデカイ建物だらけ。

各駅に乗り換えて相武台前駅へ。

相武台も駅変わってた。小田急OXを変更かけたのは知っていたが、残っていたのもいつも行っていたロッテリアだけ。今風に。

で、そこで書いたのが「自分と時代と」

駅からの帰り道、よく彼女と通ったあの木が鬱蒼としげる道は、両側とも切り倒されて家が普通に建っていた。これなら女の子も怖くない(笑)

その道を越えると僕が通っていた自動車学校があるが、校舎が新しくなっていた・・・・。

そこを過ぎると昔住んでいたアパートについた。

自分が住んでいた時は新築だったが、もう25年も経つ。105号室をみたらドアの郵便受けに蓋でテープが張られていたし、電気メーターとガスも動いてない。

ああ、誰も住んでいないんだなと思った。

表に回ってもシャッターはそんな感じで半分閉められていた。

今の自分と重ね合わせて、少し淋しい気持ちになった。

色々思い出した。

感傷に浸ってばかりはいられない。

でも前の夜聞いた話でもどんどんみんな進んでいる。馬鹿になってしまった自分は戻れるのか不安が頭をよぎった。

不安を残したまま、折り返しの電車に僕は乗った。

歩き疲れたので、代々木上原で地下鉄に乗るはずが、タイミングがよかったので、またロマンスカーに乗ってしまった・・・・・。

帰りは色々考えて、景色の記憶も全然ない。

新宿で京王新線、ようは都営新宿線に乗り換えて、激動の1年を過ごした一之江へ・・・・。

眠くなったので明日の帰りの新幹線に続く