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≪ライブ!Absolute★Rocks≫

昨夜は【Absolute★Rocks】のライブ!

の前に……俺は17時より夏のビアガーデンの業者による、会議に出席せねばならなかった。

お茶屋の女将さんたちが予約されたのは【串八】の個室で、今年のメニューを見せられて使う食材を各業者に均等になるように振り分けていく。

これは協賛金やらチケットノルマなどが業者にはあり、なるべく平等になるように分配されていくらしい。

なにぶん初体験の俺は、花街の古い習慣も知るわけがなく、ただ女の子にビールを注がれるまま話を聞いていた。

が……

業者の中で八百屋は俺だけ。

つまり独占状態になるらしい…

当然だが売上もトップなら、ノルマも最大であるために業者の中では一番発言力も持つことができる。

こうした多くの業者たちの支えがあり、花街というのは成り立っていることを知った。

さしずめ俺はエースらしく、他の業者たちが列を作って名刺を差し出してくる。

ところが俺にはさっぱり意味がわからなかったので、事実上は俺を八百屋として推薦した牛乳屋がすべて取り仕切る。

親友の兄であり同級生なんだが、もちろん俺は全幅の信頼をよせている。

野菜の件は後日として、他のメニューの分担がすべて決まったのが19時。

それまでビールだけだったが、いよいよ料理が運ばれてくる。

ちょっと待て!

俺はライブハウスに向かわねば、出演時間に間に合わない。

焦る俺を尻目に、女将さんの昔話がはじまり、女の子からは次々とビールを注がれる。

19時30分になった時、もう限界だと感じて俺は先に帰らしてもらえるように嘆願した。

すると女将さんは「ほな乾杯しましょ」とアッサリと許して下さった。

が……

女将さんは新しいビールをピッチャーで頼まれ、ワイングラスに自分の分を注がれた。

業者は中ジョッキ!

俺はというと、女将さんが残したピッチャーで乾杯をせねばならないのだ。

マジか!

今から歌えるのか…

などと不安を感じてる時間の余裕すらない。

女将さんの発声で、約1,800mlほどあるビールをひたすら腹のなかに流し込んだ。

ごちそうさまです。

今年の夏は、よろしくお願いいたしますと飲み終ると直ぐに頭を下げて、部屋から逃げるように店を飛び出した。

幸いにもすぐにタクシーが捕まり、20時前には【シルバーウイングス】に到着できた。

服を着替えたところで、すぐに出番。

いつも有り難いことに KKK のメンバーたちや、昨夜は彼らのライブで知り合った方々も来てくれていた。

もちろん多忙で疲れはててると言ってた先輩も……

ひとまず新しい体制になったバンドの初ライブは、なんとか終えることができた。

終ると嬉しいハプニングで、来れなかったヤングコーンズのメンバーからドリンクチケットの差し入れ。

さらには7月27日に同じくシルバーウイングスでのライブが決定!

SSマンスリーの出演者の方とも仲良くなり、ヤスキチも満足げにビールを飲んでいた。

疲れていた俺は、少し早めに帰らせてもらうことにして、木屋町に向かって歩いていると時間に間に合わなかった農家さんと花見小路でバッタリ遭遇。

せっかくなんで【アンドレイ】で一緒に、ようやくウイスキーをいただく。

が……

店主の過剰なサービスを受けて、飲み続けているうちに深夜25時。

これはヤバい!

ってんで、木屋町の【EP】まで1人で走り、2杯だけ最後に飲んで帰宅した。

そういえば、固形物を食べた記憶がない……

ciao