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3月のライオン (後編)

(ネタバレあり)

羽海野チカの大ヒットコミックの実写化、2部作の後編。

特に印象に残ったのは次の2つのシーン。

まず・・・

ひなた(清原果耶)が学校でいじめられていた問題。

シチェーション的に、昨年の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花のいじめエピソードと似ている、と思って観ていたら、本作ではその解決のトリガーが予想外!

担任の中年女性教師が、授業開始の直前、ひなたがいじめを受けている実態に直面し、完全にブチ切れて、いじめグルーブと教室内でつかみ合いの大騒ぎ(ほんんど乱闘)。

第三者状態におかれたひなたは、ここで火災報知器を押す。学校内に響き渡る非常ベル。

この事件により、学校側でもいじめ対策に本腰で取組むことになり、問題解決へ。

こうした教師ブチキレ事件の発生で解決に向かうというのは、ちょっと残念な気がしないでもありませんでしたが・・・

それにしても、その場で冷静に火災報知器を押したひなた、やはりただ者ではありません。

そして次に・・・

終盤近く、幸田柾近(豊川悦司)が、娘・香子(有村架純)と向かい合い、諭すシーン。

香子は後藤正宗(伊藤英明)との関係も破局し、投げやりな言動をしていた。

そこで柾近は、昔、香子が零と将棋の対戦の途中で自分の負けを悟り、悔しさから零に殴りかかった時の話をする。それは初めて話す真実だった。曰く、

「あの時、香子はまだ負けていなかった、負けるどころか勝ち筋が残っていた。その手を香子が読み切れなかったのは、自分を信じず、諦めてしまったから。」

「諦めなければ、幸せになる一手はある。幸せになることを諦めるな。応援している。」

とても良いシーンでした。感動しました。

後編の本作は、実はあまり期待していませんでしたが、前作よりも楽しめました。

前編以上にお薦めの作品です。

(完)